背景
2014年度の診療報酬改定により、施設外の遠隔読影料の算定が出来なくなりました。しかし、撮影機器を保有する施設において読影してもらいたいニーズはあります。
そのような中、コストを下げて読影を行いたいという要望から、依頼者と知り合いの読影医とを結ぶ「2施設間読影システム」の構築を支援しました。
システム
仕様
ハードウェア
- 画像配信用端末:iMac
- 読影用端末:Mac mini(メモリ8G)
- 読影用モニタ:EIZO(依頼施設側提供品 DICOM表示対応モニタ)
- VPNルータ:YAHAMA RTX810
ソフトウェア
- Osirix
- Libreoffice
インターネット環境
これまでの依頼側読影側とも、光回線を使用しプロバイダのVPNサービス契約に切り替えました。
費用
- 初期導入費用:約80万円
- 運用費用:インターネット接続費用のみ
- 保守費用:なし(保守契約などは無く、依頼側で管理および調整を行います)
- 読影料:依頼側と読影側の2者間で決めていただきました。
運用フロー
- 施設内の既存PACSから読影依頼画像を選択し、画像配信用端末に転送します。
- 読影端末にて、画像配信用端末に保管してある画像を取得します。
- 読影端末にてレポートを作成し、依頼側の画像配信用端末にレポートを転送します。
- 画像配信用端末にてレポートを確認し、印刷やPDF化や転記などを行っています。
基本的なシステムの使い方をレクチャーした後は、依頼側と読影側にて操作および管理を行っています。
効果
不特定多数の読影医による画像診断よりも、知り合いの読影医に画像診断をしてもうらことで安心感を得られたこと、気さくに問い合わせができるので急な読影依頼でも対応できることで、診療業務の効率が上がりました。
今後もSHUUCHIでは、依頼者とともにニーズに応えられる運用を考えていきます。
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