ある医療機関からPACS更新のご相談がありました。
既存のPACSをそのまま更新を行うことと、新規のPACSへの入れ替えを行うこと。
どちらが良い方法なのか判断が迷った上での依頼です。
既存PACSが導入され5年が経過しています。
また電子カルテが導入されカルテ上で操作することで併設のViewerへ画像が表示されます。
まず既存PACS運用について調査を行いました。
診察からはじまり画像が発生した後の参照及び読影について運用フローを把握し、現在の課題や要望についてヒアリングを行いました。
結果、不安なのはハードの劣化に伴う機器の不具合とPACSへの簡易メモ等による所見入力を外勤の読影医が行っていたため、その読影結果を出力できないことが挙がってきました。
更新に伴う読影結果の移行については、現地調査にて出力はできないものの検査画像の一部として保管できることがユーザー操作により可能なことが判明しました。
よって、既存PACS縛りからの脱却は可能となります。
ここで、PACS更新提案として、既存の PACSに対してはレポートを出力可能とすることとし、他のPACS業者には運用フローやニーズを取りまとめた内容を伝え、価格も含め比較を行いました。
最終的には既存のPACSを機材を更新して、継続して使用することになりましたが、運用上の課題は解決されています。
このように更新する際に、運用を再検討し改善を目的とした更新となるように、これからも様々なカタチで支援していきたいと思います。
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